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「手書き」に関するHPです。研究から随想、エピソードまで…。

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書きから ひろがる 深まる

 27年9月に発表された『平成26年度国語に関する世論調査』(文化庁)によれば、「問16 文字を手書きする習慣は、これからの時代においても大切にすべきであると思われますか、それともそうは思いませんか。」について、91.6%が「大切にすべきであると思う」と回答しています。20代に絞ってみると、93.3%が「大切にすべきであると思う」と回答しています。

 この数値を見て驚きました。
 というのは、鈴木が25年度に行った調査(n=125、教育学部小学校教員養成コースの4年生)では、次のような結果が出ていたからです。
  ① 卒論の執筆過程で手書きした部分がある[56%]、ない[41.3%]、無回答[2.7%]。
  ② 卒論の下書き段階で、何割くらい手書きをしたか。   
   0割[16%]、1割[30.7%]、2割[21.3%]、3割[13.3%]、4割[5.3%]、5割[5.3%]
   6割[2.7%]、7割[0]、8割[0]、9割[0]、10割[1.3%]
  ③ 他人の論を引用する時には、一度は手書きしたか。
   全く行わない[50.1%]、ところどころ(4割以下)[38.7%]、行った(半分程度)[5.3%]、
   行った(8割以上)[5.3%]

 ということは、大学生は手書きは大事だと認識はしていても、実際の書字行動には至っていないのです。(大学生は、手紙や葉書をほとんど書きません。よろしければ、その実態については、拙著『文字を手書きさせる教育』を参照ください。)  

 このような気持ちと現実との乖離を、どう埋めていったらよいのでしょうか。    

 小川和也著『デジタルは人間を奪うのか』(講談社現代新書 2014年)の序章で、「デジタルの船からは、もはや降りられない」の警告を発しています。  
 肥田美代子著『「本」と生きる』(ポプラ新書 2014年)では、「どこまでをデジタル化し、どこまでをデジタル化しないか、冷静に考える必要があります。」(p18)と柔らかに提言されています。  

 つまり、私たちは、自らの意志で選び取らなければ、「手書き」の内実を失ってしまうのです。  

 この「書室」では、手書きに関わる事象、研究、及び活動等を紹介していきます。「書室」を御覧いただき、「乖離」を少しでも埋める方々が増えていってほしいと願っています。どうか、御意見や御感想をお寄せくださいますようお願いいたします。お待ちしております。

                           書室代表:鈴 木 慶 子   [27.11.22記]

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修正・更新日:2016/5/20
 

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