手書きを みつめる 探る
長らく更新を怠っていましたが、ここに再開をいたします。
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How utterly bound to the physical world of bodies is writing,one of the most awesome products of the human mind.
(Christina Haas著『Writing Technology: Studies on the Materiality of Literacy』P46 [1996])
人間の心の最も素晴らしい産物の一つである「書くこと」が、いかに肉体という物理的な世界に完全に結びついているのか。
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JSPS18K02646基盤研究C
「世界標準のLiteracy育成プログラム開発のための基礎研究-時間・身体・過程-」
(代表:千々岩)を終えた今になって、上記の一節が目に飛び込んできました。彼女は、同書で「書くことは、テクノロジーとは決して切り離すことができない」とも述べています。
今から25年も以前に、typing先進国の慧眼が発した言葉です。
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つまり、私たちは、一周も二周も遅れて、それに気がついたことになります。
しかし、もとよりテクノロジーと対立するつもりなどありません。今後は、確信を持って、デジタル機器によって読み書きすることを、日本語に固有な現象と認知とに焦点化して、いっそう強力に追跡をしていきます。
JSPS18K02646基盤研究Cを推進する過程で、心強い同志が世界中にいることが分かったからです。
今後とも、御意見や御感想など、お寄せくださいますようお願いいたします。
書室代表:鈴 木 慶 子 [2021.3記]
研究 研究発表〔手書き関連〕 □「書字力の発達に関する調査研究 -小学校4年生の視写力に着眼して-」 □「Writing Modalityと成果との関係に関する調査研究(2)」 □「Writing Modalityと成果との関係に関する調査研究」 |
随想 □万年筆が持っていた意味/万年筆の生活誌ー筆記の近代ー □感じるがままに、思いつくままに、□石盤、石筆が語る明治の学習 |
寄稿 □11歳の少年に届けられた漱石の「直筆」 □作ったよ。 よびのしたぎ |
抜粋 □「自分の中で生きて残るように覚え込む」をするしかないなと思って、 □1枚について 少なくとも 4・5枚は無駄をする。 □生まれつきぶきっちょの私は字を書くのが苦手だ |
活動・イベント □育シリーズ第6弾「書育・音育・植育」 |
ドイツ紀行2015 □ハイデルベルク大学 学生牢の落書きーこれが、書かずにいられるかー □デパ地下の学校袋(シュールテューテ Schultüts) □「ペンケース」かな?? □学童用万年筆 -熾烈な競争- □左利き用 □初めての鉛筆 -どれを選ぶか- □タブレットペンでのサイン |
修正・更新日:2021/4/22