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書室は、「手書き」に関するホームページ。研究から随想、寄稿まで…

研究発表〔手書き関連〕

「書字力の発達に関する調査研究 −小学校4年生の視写力に着眼して−」

『九州国語教育学会紀要』第10号

  (九州国語教育学会編 2021年3月発行予定)

   鈴木慶子(長崎大学)、宮本友弘(東北大学高度教養教育・学生支援機構)
   KEYWORD:書字過程に関するデータ、書字随伴型の学習、読み書き能力、デジタル学習、
         音読による書字速度の向上

 本文抜粋:現在、日本では、児童生徒の書字過程に関するデータが圧倒的に不足している。特に、書字している過程を詳らかにする要件が明らかにされていない。例えば、@書字の軌跡(字形実現過程)、A書字速度、B書字の停留地点、C書字の停留時間等である。それら「書字力」を構成する要件は、学習成果に影響をもたらすと、一般的には捉えられている。というのは、日本の学校では、多くの教科で、「書字随伴型」の学習方法が取られており、書字や文字への依存性が高いからである。‥‥‥‥



「Writing Modalityと成果との関係に関する調査研究(2)−連想を記述した語の分析を中心に−

『国語科教育研究』第139回2020年秋期大会(オンライン)研究発表要旨集

  (全国大学国語教育学会編 2020年10月31日・11月1日)p227〜230

   鈴木慶子(長崎大学)、劉卿美(同)、長岡由記(滋賀大学)、千々岩弘一(鹿児島国際大学)
   KEYWORD:手書き(handwriting)、キーボード入力(typing)、再認・再生、高次な認知活動による成果、連想



「writing modalityと成果との関係に関する調査研究」

『全国大学書写書道教育学会第35回大会研究発表要旨集』

  (全国大学書写書道教育学会編 2020年10月10日)p25〜27

   鈴木慶子(長崎大学)、前原由喜夫(同)、劉卿美(同)、長岡由記(滋賀大学)、千々岩弘一(鹿児島国際大学)
   KEYWORD:手書き(handwriting)の頻度、キーボード入力(typing)の使用頻度、推論能力、言語能力



「ドイツの低学年文字学習に関する調査研究 −日本の『書くこと』の教育改善の視点から−

『全九州大学書写書道教育研究』第4号

  (全九州大学書写書道教育学会編 2020年3月31日発行)

   鈴木慶子(長崎大学)
   KEYWORD:日本の書き取り、ドイツの文字学習、 伝統的な授業、革新的な授業

 本文抜粋:「書くこと」は、学力の基礎である。しかし、日本におけるその教育は、思うように効果を上げていない。日本における「書くこと」の教育は、明治以降、書字・書写(書き方)と作文の2本立てで制度化された。両者の関連指導が求められてきたが、現実にはそれぞれが孤立的に行われてきている。このことが思うように教育効果を上げていない一因ともなっている。
 一方、ドイツの「書き方」教育は、入念な作文入門の側面を持っているという。
 本稿では、そのことについて、具体的に見ていくこととする。すなわち、ドイツ基礎学校における「書くこと」の教育に使用されているワークブックを対象にして、文字言語入門期において、児童を字形の獲得から正書法へ、さらには作文へと、どのように導いているのかを見ていく。‥‥‥‥



「小学校国語科『漢字の由来』の授業を支援する動画教材の開発」

『全九州大学書写書道教育研究』第4号

  (全九州大学書写書道教育学会編 2020年3月31日発行)

   和田圭壮(福岡教育大学)、鈴木慶子(長崎大学)、河野智文(福岡教育大学)、山元宣宏(宮ア大学)

 本文抜粋:現在の児童にとって、「書写」学習の前提である「手書き」する行為自体が、学校生活や日常生活から減少し、「手書き」への関心が薄くなってきている。その中では、極論になるが、「書写」は、学校の教室に 閉じたヴァーチャルな「学習」になっているのではないか。本研究では、そのような児童に、漢字が擁している歴史的な時間や物語に気づかせ、ゆるやかに「手書き」への関心を喚起することを目指している。そのために格好の単元が「漢字の由来」である。‥‥‥‥

  上記、認識に基づいて、下記教材を開発。YouTubuで公開中。
   漢字ってなんなのだ研究所編:漢字の成り立ち@(象形文字編) - YouTubu
                 漢字の成り立ちA(指事文字編) - YouTube
                 漢字の成り立ちB(会意文字・形声文字編) - YouTube



『子どもを「育てる」の教師のチカラ』季刊25号 2016春

○○○○○○○○イメージ 特集:子どもに完全定着させる漢字習得指導法

  2016年4月発行

   日本標準教育研究所(本の紹介サイト)
              Facebook
   【巻頭】人物インタビュー 鈴木慶子
       「今、手書きさせる教育の意味を問い直す」


「大学生における筆記具の持ち方とその捉え方に関する研究」

 日本応用教育心理学会『第30回研究大会発表論文集』(2015.12) セクションC P1〜2

  (小野瀬雅人・鈴木慶子・千々岩弘一)

  本文抜粋:

   目 的
    本研究では、保育・教育系の大学生を対象に、講義でノートをとる際の筆記具の持ち方、及び その持ち方で
   書く際の意識、さらに筆記具を手にもち書くこと(手書き)に関する考えを質問紙により明らかにする。

   結果と考察  
    66名の回答結果に基づく分析の結果とその考察を以下にまとめる。
      ……      
    E筆記具を使って書くことについて(自由記述):自由記述の回答は28名(42.4%)から得られた。
    その内訳は肯定回答25名、否定回答3名であった。
    肯定回答は筆記具を使って書くことで「集中できる」「記憶できる」「理解(整理)できる」「漢字忘れない」
   というものであった。
    他方、否定回答は「持ち方が変なので疲れる」 「ワープロがよい(文書を配布するとき、作文を書くとき校正
   等で消すのが面倒)」というものであった。
    回答者3名の持ち方の類型は、亜型Tが2名、その他が1名であった。このことから、筆記具の持ち方が「教
   科書」どおり修得されていないと、筆記具を使って書くことに対して否定的な認識を持つ可能性があることも考
   えられる。
 


『文字を手書きさせる教育−「書写」に何ができるのか−』

○○○○○○○○イメージ

2015年8月発行

鈴木慶子(著)
東信堂 大学の授業実践シリーズ 第4巻

     〈 目 次 〉
まえがき −なぜ、本書を書いたのか−
第T部 私の「書写」観
 第一章:社会や生活はどう変化したのか
   第一節:学生の手書き離れ
             第二節:学生を取り囲む社会や生活の変化
           第二章:学生の書字行動は、今、どうなっているか −添え状実践において−
             第一節:郵便システムについての無知
             第二節:テンプレート依存と、未熟な書字技術
           第三章:「書写」に何ができるのか −私の「書写」観の変化−
             第一節:この学生に対して、何を指導するのか
             第二節:かつてはどう考えていたか
             第三節:今、どう考えるようになったか
          第U部 私の「書写」実践 −長崎大学「小学校書写」−
           第一章:現実を直視させる
             第一節:授業開き(第一回授業)
             第二節:「受講基礎調査T」の結果
           第二章:〈時間〉を見せる -歴史的時間-
             第一節:仮名の由来(第二回授業及び第三回授業前半)
             第二節:漢字の由来
           第三章:〈身体〉を作らせる
             第一節:書字フォーム(第四回授業前半)
             第二節:書字フォームの授業に関する学生の反応
             第三節:小学校一年生の書字フォーム
             第四節:教員の書字フォーム
           第四章:〈時間〉をかけさせる −身体的時間−
             第一節:〈意味〉を決定する過程
             第二節:筆順(第五回授業後半)
             第三節:〈身体〉に記憶させる
           第五章:〈意味〉を書かせる
             第一節:中間レポート
             第二節:漢和辞典を視写させる
           第六章:「小学校書写」の課題
             第一節:「小学校書写」終了直後の学生
             第二節:「小学校書写」の今後
          あとがき
          シリーズ『大学の授業実践』監修の志(宇佐美寛)
          索引

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          書評: 『国語科教育研究』第79集 P63〜65 評者/千々岩弘一
                (2016.3.31発行 全国大学国語教育学会編)

              『墨』通巻239号
→目次P144〜145 ブックレビュー 評者/財前謙氏
                (2016.4.1発行 芸術新聞社刊)


              『日本教育新聞』第15面〔→記事pdf〕 評者/庭野三省氏
                (2016.4.4発行)

              

「国語科教育における漢字指導に関する共有点とその源流」

 『日本語学』第33巻5号 (明治書院 2015.4)

  (千々岩弘一)

 


「子どもに暗唱させたい!名文・名句」

 『授業力&学級統率力』 vol.055(明治図書 2014.10) P.3


  割り算九九(鈴木慶子)

  本文抜粋:

   名文・名句ではありませんが、暗誦文化の一翼をなすものに、掛け算九九、割り算九九があります。これらは、
  「読み、書き、そろばん」の「そろばん」を支える重要な要素です。
   (中 略)  
   身体以外の外部装置に、委ねてよいことと、委ねてはならないこととを見極めないと取り返しのつかないことに
  なるのではないかと、スマホ世代を観察しながら心配している昨今です。


「『コピペ』という言語使用」

 『月刊国語教育研究』 No.510(日本国語教育学会 2014.10) P.3


  内容紹介:

   「手書き」と「コピペ」との哲学的な差異は、何か。これから、じっくり考えていきたい。ここでは、そこまで
  言及できなかった...。(鈴木)


「未来を見据えた学習スタイル≠フイノベーション」

 『授業力&学級統率力』 vol.051(明治図書 2014.6) P.116〜119


  算数学習のメタ認知を促進(長崎大学教育学部附属小学校・野崎晃由)
  ドリルの学習過程を見える化(長崎市立稲佐小学校・鉄川淳/岩田桂子)

  内容紹介:

   デジペンシステムを活用したパイロット実践の報告です。手書きだからこそ分かる学習者の学習過程に基づいた
  学習改革が試みられています。(鈴木)


「国語の授業づくり『(言語についての)知識・理解』について 中学校」

 『日本語学』第34巻5号 (明治書院 2014.4) p144-155

  (千々岩弘一)

 


「『漢字習得』追究の視点と方略」

 『日本語学』第29巻8号(明治書院 2010.7)

  (千々岩弘一)

 


「『書写教育心理学』の構想と課題」

 『鳴門教育大学研究紀要』 第29巻(2014.3)  P.91〜101


  本文抜粋:
     
   ‥‥文字の認識やその書きに関する発達心理学や学習・認知心理学の研究成果をみても、文字の弁別能力、文字
  の読み書きの習得過程とその条件などの研究はみられるが、学校教育の教科の問題として取り上げた研究は少ない。
   また、今日日のIT革命により学校や家庭においても子どもの利用機会が増加した「キ―ボードによる書き」が、
  子どもの認識形成に及ぼす影響を検討した研究はほとんどみられない。

             (中略)

   「書写」という教科を通して、子どもの能力や認識にどのような影響がみられるのかの現状分析をはじめ、それ
  らの発達や学習のメカニズム等を解明していくためには、「書写教育心理学」の構想を提案しその可能性を探ると
  ともに今後の課題を提出こととした。 (小野瀬)


『1回10分で積み上げる「書く力」育成ワークシート 中学校編』

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2014年3月発行

鈴木慶子(著)、千々岩弘一(著)、椎名典子(著)
明治図書(本の紹介サイト)

「目次」は次の通りです。
第1章:モジュール学習で「書く力」が伸びる!
     1.現代っ子に付けたい「書く力」
     2.書写から発信する新しいスキル
     3.日々積み重ねで「書く力」が身に付くモジュール学習
               4.知らず知らずに「書く力」が身に付くための本書の活用方法
                 @ワークシートの活用方法/短時間の積み重ねで身に付く
                 A計画の立て方/年間計画指導例
                 B「書く力」の変容の見方と評価のしどころ
          第2章:1回10分で積み上げる!「書く力」育成ワークシート
              〈基本習得編〉
               1.「あいうえお」
               2.「イロハウタ」
              〈ドリル編〉
               3.漢字しりとり
               4.行書力チェック(1) 横画の連続
               5.行書力チェック(2) 点の連続
               6.行書力チェック(3) 直接の連続
               7.行書力チェック(4) 点画の省略
               8.「竹取物語」
               9.「枕草子」
               〜書写教科書巻末の行書一覧表を活用しよう〜
              〈活用編〉
               10.哲学者の言葉
               11.詩人の言葉
               12.政治家の言葉
               13.高校生の言葉
               14.手紙(1) 往復書簡
               15.手紙(2) 横書き封筒の書き方
               16.手紙(3) お礼状の書き方
               17.FAX送信
               18.文字を知る、文字を知らない
               19.学校見学の申し込み
               20.本の取り替え交渉
              〈名作編〉
               21.「ロミオとジュリエット」
               22.「通りゃんせ」
               23.「坊ちゃん」
               24.「雨ニモマケズ」
               25.「少年の日の思い出」
               26.「走れメロス」
               27.「平家物語」
               28.「万葉集・古今和歌集・新古今和歌集」


『視写の教育 ー<からだ>に読み書きさせる』

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2011年11月発行

池田久美子(著)
東信堂

「目次」は次の通りです。
序論 なぜ視写を課したのか
 第一節 読めない、書けない
 第二節 学生の文章
 第三節 視写を課す
          第一章 読み書き教育は体育である
           第一節 学生の〈からだ〉
           第二節 〈からだ〉とは何か
          第二章 〈筆触〉とマス目
           第一節 字に注意させる
           第二節 〈筆触〉
           第三節 マス目が〈筆触〉を助ける
           第四節 〈筆触〉の効果
          第三章 写し間違いは思考を刺激する
           第一節〔事例1〕年齢表記ー「七○歳」と「七十歳」
           第二節〔事例2〕漢字・平仮名表記ー「ゆるす」と「許す」
           第三節〔事例3〕助詞の有無ー「我々は」と「我々」
           第四節〔事例4〕アスペクトー「遊んでいた」と「遊んだ」
           第五節〔事例5〕鍵語の選択ー「仕事」と「こと」
          第四章 「私ならこう書く」――学生の主張
           第一節〔事例6〕漢字・平仮名表記ー「さす」と「刺す」
           第二節〔事例7〕人数ー「六人」にならない
           第三節〔事例8〕接続助詞ー「から」と「ので」
           第四節〔事例9〕出来事の配列ー採取成功と風評との前後関係
          第五章 異同の意識
           第一節 入試問題の文章を批判する
           第二節 語の異同と自他の区別
           第三節 自分の文体、他人(ひと)の文体
          第六章 〈からだ〉の鍛え方――早稲田大学「学術的文章の作成」授業と比較する
           第一節 量
           第二節 〈筆触〉の有無
           第三節 他人(ひと)の文章に対する意識
           第四節 学生数
          補遺 「『書く』っていいな」
          註
          あとがき
          シリーズ『大学の授業実践』監修の志 宇佐美 實
          著者紹介
          索引


『書写スキルで国語力をアップする!新授業モデル 中学校編』

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2011年10月発行

千々岩弘一(著)、松本仁志(著)、鈴木慶子(著)、久米公(監修)
明治図書(本の紹介サイト)

「言語活動の充実」には新しい書写力が欠かせない!
「書く力」を育てるには、単にお手本を写すだけというこれまでの書写授業からの脱却が必要。目的と読む相手に応じて的確に書く力が身に付く、新しい書写授業モデルを収録しました。1日10分の活動を積み重ねて構成するモジュール学習による指導法も必見。(明治図書)


『書写スキルで国語力をアップする!新授業モデル 小学校編』

○○○○○○○○イメージ

2011年4月発行

松本仁志(著)、千々岩弘一(著)、鈴木慶子(著)、久米公(監修)

新しい書写力は日常生活や学習活動で大活躍する!
書写授業は、「手本をコピー」ではなく、「読みやすく書く力」「目的に応じた書く力」を育てる、つまり相手意識・目的意識を徹底する場。書写の力をつけることがそのまま国語の力をつけることにつながるような、ダイナミックで新しい書写の授業モデルをご紹介します。(明治図書)


「〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕の指導に関する研究」

 『新訂国語科教育学の基礎』(渓水社 2010.4)

  (千々岩弘一)

 












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研 究 -----------------------------

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随 想 -----------------------------

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寄 稿 -----------------------------

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抜粋/手書きエピソード集 --------

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その他
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